日本の童話の歴史

児童が読む、または親などの大人が幼年児童に読み聞かせる子ども向けの、民話、伝説、神話、寓話、創作された物語等である。
日本の童話は江戸時代より「童話」と記して「むかしばなし」や「わらべものがたり」と読ませていたように昔話を指す言葉であった
明治時代に幼年児童向けの読み物に「お伽噺」という語を用いて出版やお話し会などの活動されていたが後、鈴木三重吉主宰『赤い鳥』の頃より「童話」という呼称を使い出し、競合誌に『童話』も創刊されて一般的になった。
アンデルセン童話の影響もり『赤い鳥』でも当初は、昔話の意味合いだったが次第に創作童話も多くなり、子供向け全般の文学へと、現在引き継がれている。
ただ、子ども向け全般の用語としては、昭和時代以降は「童話」に代わって「児童文学」という言葉が使われるようになっている。
この際、「童話」は文学の一ジャンルとしてメルヘン、ファンタジーを示し、時代を経て児童向けに変わってきた民話や伝説や教訓や社会体制を伝えるために動物などの姿を借りて物語となって創作された童話もある。

童話の本当は怖い話

童話は幼児期の子供に言葉や文字を学ばせ、美的感覚、善悪の判断等の情操教育や想像力や価値観を育てること、大切な親子のコミュニケーションの手段です。
子供が童話に興味を持てるような内容で、教育的な面を含んでいる事が大切です。
子供が容易に想像できて子供が好感が持てる主人公を登場させ動物にする場合も多い。
明確な結果が待っていて、善行には褒美、悪行には罰というようなもので子供が飽きるほど時間がかかる物語ではない。
残酷性のある昔の童話や昔話には、悪者に対する報いや制裁がかなり残酷な話も少なくありません、例えば『白雪姫』、姫を苦しめ続けた継母は真っ赤に焼けた鉄の靴を履かせられ、死ぬまで踊りつづけさせたといった内容や、
『かちかち山』の狸は、おばあさんを殺して汁にしたり、それを「狸汁」としておじいさんに食べさせるなど。
日本で幼児向けの絵本も、「お子様向け」に残酷な場面を削る、「修正・改変」されているものがほとんどですが、その残酷性だけにスポットを当てるのでなく作品全体を通して考えるべきとして原典に近い形で表現される傾向もります。

大人の人にも読んで欲しい絵本・童話

やさしいライオン (やなせ たかし)
犬とライオンが親子になり、その母と子の愛情の物語です。ぺージいっぱいのやなせさんのやさしい絵と読み終わると不思議と優しい気持ちになれる本、
切なくも優しい気持ちになれるのは、犬とライオンの愛を通じ、その母と子の愛情の物語を子供と一緒にぜひ読んでみてください。

おおきな木 (篠崎書林)
男の子と大きなりんごの木のお話。木は、男の子に果実を、枝を、幹を与え続けて、最後にはただの切り株になって、すべてを失ってしまう。
自分のこと相手が好きになることはないとわかっていても、愛し続ければいい。ただそれだけで幸せ。でもそれは本当なのか…?
父親の、そして母親の愛を彷彿させてくれる。大人になった今だからこそ読んでもらいたいおすすめの一冊です。

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